☆ヘルスプロモーションについて

　皆様、こんにちは。

　今回のブログでは「ヘルスプロモーション」について説明をさせて頂きます。

　ヘルスプロモーションは、1986年、WHO がカナダのオタワで開催した第1回ヘルスプロモーション会議の中で示された新しい考え方です。

　これに関する宣言文がまとめられたオタワ憲章の中で、ヘルスプロモーションとは「人々が自らの健康をコントロールし、改善できるようにするプロセスの事である」と定義されています。続いて宣言文の中では、健康は生きる目的ではなくて毎日の生活のための資源であること、単なる肉体的な能力以上の積極的な概念であることが述べられてます。
  この活動を展開していくうえでは、人々の主体性が発揮されるよう各個人の能力をつけていくこと、政治や経済、文化、環境等も含めた広い範囲で健康のための条件を整えていくよう唱導していくこと、保健分野を越えた社会の広い分野の活動や関心を調整していくことが必要であるとされています。

　ヘルスプロモーションは、「健康的な公共政策づくり」「健康を支援する環境づくり」「地域活動の強化」「個人技術の強化」「ヘルスサービスの方向転換」を柱としています。
　ヘルスプロモーション活動の大きな特徴は、住民や当事者の主体性を重視している事、各個人がより良い健康のための行動がとる事ができる様な政策も含めた環境を整える事に重点がおかれています。

　次にヘルスプロモーション、健康の改善に必要なものとしては、平和、住居、教育、食物、収入、安定した生態系、生存のための諸資源、社会的正義と厚生であり、これらの前提条件の安定した基盤が無ければ健康の改善は困難であると言われています。

　また、ヘルスプロモーションを進めていくための基本的な３つの要素として、「唱道」「能力の付与」「調停」の３つが必要です。「唱道」とは、ヘルスプロモーションの素晴らしさを誰かが先に立って説明をする事が、健康にかかわる要因を望ましい方向へと作り替えていく原動力となる事で、「能力の付与」とはヘルスプロモーション活動の一つの目的である「すべての人々が自らの健康の潜在能力を十分に発揮できるようになる為の社会と資源が平等に確保されなければならない」と言う事で、「調停」とはヘルスプロモーショに関係するすべての部門の活動を調整しなければならないという事です。

　その３つの要素を、山登りに山登りに例えると

　①健康という山へ「みんなで登ろうよ。あの山の頂上からの眺めはとても素晴らしいよ」とささやく。（唱道）

　②仲間が集まったら、一緒に上る為の体力をつけたり岩登りの練習をする。（能力の付与）

　③資金を集め、食料を調達し、みんなのスケジュールを調整し、気持ちを一つにする。（調停）

　ヘルスプロモーションにおける健康教育のプロセスは、健康の大切さをみんなで語り、ゴールを目指す為の条件を皆で整え、みんなで相互の立場を理解し、補足しながら進める、と言う事です。

　せお歯科医院は、治療のみならずお口の健康の大事さをお伝えし、予防歯科をつうじて、お口の健康についてのヘルスプロモーションが行えるように、患者の皆さまと一緒に頑張って参りますのでよろしくお願いします。

　本日のブログは以上です。

　ご一読、ありがとうございました。

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